みなさんこんにちは、お世話になっております、あるべすです。
月日が流れるのは早いもので、前回の更新から早1か月が経とうとしています。書く暇はあったんですが、4月ということもありなかなか気が乗りませんでした。

言い訳はいいから早く書けよっ
えぇ、分かっております。今回の記事はとびっきりのネタをもってきました。知らない人は目から鱗が落ちること間違いなしでしょう。
テーマは早い譜面が見やすくなる裏技です。一応大雑把な知識や説明を書きますが、結果だけを知りたい人は目次からガンマ値を変えると高ARの譜面が見やすくなるからお読みください。
では早速本題に入っていきましょう。
ディスプレイには癖がある!?
今皆さんがのぞき込んでいる目の前のディスプレイ(スマホの人はすいません)、実はそれぞれに特有の性質があることをご存知でしょうか?
その性質とは、何かを出力する際のディスプレイの癖のことであり、ガンマ特性と呼ばれ、ガンマ値という数字で表現されます。
このガンマ値をいじると、ディスプレイの出力の仕方を少し変えることが可能であり、結果としてosu!のプレイにいい影響を与えることができます!(見やすくなる)
このガンマ値がどんなものでosu!のプレイにどんな風に影響を与えるのかをこれから説明していきますね。
ガンマ値とは何なのか
ガンマ値は、ディスプレイの出力に関係する数値です。ちょっと数学チックになって申し訳ありませんが、PCからの入力とディスプレイの出力を式で表すと、
y = x^γ
です。yが出力、xが入力、γがガンマ値に対応します。
ここで、γの値が1ではなく、一般的に2.2くらいらしいのです(ディスプレイ特有の性質)。
xの値は0~1(多分、黒が0~だんだん明るくなる~白1)らしいので、PCから何かを入力したとして、その出力は入力のガンマ乗となってしまい、入力がそのまま出力される
y = x
というふうになってはくれません。なのでこれでは入力に対して希望の色を出力してはくれず、非常にやりにくい状態となってしまいます。
そこで考えられたのが、ガンマ補正という技です。これは入力がγ乗になってしまうことを見越して、y=ⅹにするためにあらかじめ入力に補正をかけてしまおうというものです。どのように補正をかけるのかというと、y=xにするためには入力を
x → x^(1/γ)
とすればいいわけです。こうすると
y = (x^(1/γ))^γ = x (1)
となりめでたくy=xの関係が作れました。
グラフで表してみると
出典:EIZO株式会社 「液晶ディスプレイのガンマを知ろう」
というような感じです。横軸が(1)式でいうx、縦軸がyです。
以上でディスプレイ特有の性質ガンマ値とそれを補正するガンマ補正の説明を終わりますが、よくわからなかった方でちゃんと理解したい方は
このサイトでの説明が分かりやすいと思ったので、こちらを参照してみてください。
すいません、長くなりました。テキトーにネットサーフィンして得た知識なので、間違ってたらすいませんwでもイメージとしてはこんな感じだと思います。
この話でosu!と関係があるのは、ガンマ値をいじると画面の色調を今よりも明るくできるということです。輝度を上げるのではありません。色調を上げる、明るくすることに意味があるのです。なぜ明るくするとよいのかについては次の見出しで説明します。
明るくする方法としては、ガンマ補正でのガンマの値をγ’とすると、入力が(0~1)^(1/γ’)で出力がそれのγ乗ですから、出力は
y = (0~1)^(γ/γ’)
となりますよね?つまり明るくするにはyが大きくなればいいので、入力側のガンマ値を上げる、もしくはディスプレイのガンマ値を下げる、です。
グラフで説明すると

となります。
一応仕組みを説明しましたが、正直こんな話はどうでもよくて、とにかくガンマ値をいじると画面の色調を明るくできるという事実だけ分かってもらえれば結構です。
僕はなんとなく気になって調べてしまったので、せっかくだから書いておきました。30人に1人くらいは気になって調べる羽目になるだろうなと思ったので。
皆さんはこんなことを調べる暇があったら、1分でも長くosu!をプレイするようにしましょう。
ガンマ値を変えると高ARの譜面が見やすくなる
さて、これだけでは一体どのようにosu!に関係してくるのか分かりませんよね。今までに言ったことをまとめると、ガンマ値をいじると色調を明るくできる、これだけです。
これが一体どのようにosu!での見え方に関係してくるのかといいますと、 実はノーツの出現の仕方にカラクリがあるのです。
osu!のノーツは、一気に0から100%と瞬間的に出現するのではなく、じわじわと出現するようになっています。
プレイしているとあまり実感できませんが、editで見てみるとよくわかります。そこである場面のスクショをとってみました。

これは2のスライダーをなぞり、3のノーツに行って、その次に矢印の1のノーツ、という場面です。矢印で示した通り、次のノーツが徐々に表れ始めているのが分かるかと思います。
この徐々に表れるというのが重要で、例えばノーツが表れて最大の5%だけ表示されているとします。5%の状態だと、薄すぎて普通だとまだ見えません。
ところがガンマ値を変えて画面の色調を明るくすると、明るくなったことによって5%の色の薄いノーツでも見えるようになるのです。よって、普通より早いタイミングからノーツを視認することができるようになります。
つまりガンマ値を上げると、ノーツが見えている時間が長くなるのです。
見えている時間が長くなるということは、ARが下がったといってもよいでしょう。これが、ガンマ値を変えると高ARの譜面や早い譜面がやりやすくなると言われている理由です。
この件について実際に検証を行っている方がユーチューブに動画をアップしていますので、リンクを貼っておきますね。
さらに比較動画の一部を画像として抜き出してみると
左がオリジナル、右がガンマを下げて画面の色調を暗くした状態です。 ガンマを上げて明るくすればこの画像のdecreased gammaがoriginalに、originalがincreased gammaとなるので、構図としては同じです(わかりやすくするためこの画像をチョイスしました)。
これはすごく極端な例ですが、この画像を見てわかるように、ガンマ値を変えると何となくではなく、物理的にノーツが見える時間が増えていることが分かります。
高難易度になるほどノーツを追うのがほんとに苦しくなるので、ガンマを変えるに越したことはありません。僕もこのことに気づいたのはつい最近のことで、実際にすごく見やすくなりました。目に優しい見え方になるといった感じです。体感ARも0.2近く下がるような感じがしました。
ガンマ値の変え方もご紹介するので皆さんも是非変えることをお勧めします!
こんなことをしていいのか
この素晴らしい力について知った時、凄すぎてこれはやってもいいことなんだろうかと疑問に思うと同時に恐い気持ちになりました。
そこで先ほどのyoutubeの動画の評価を見てみました。すると再生数55000回ほどで、高評価1307、低評価20と圧倒的な高評価を得ていることが分かりました。ぱっと見コメント欄も荒れていません。
もしこのガンマ値の技がチート的な扱いをされているならこの動画の評価はもっと低いはずでしょう。よってこれはやってもいいこと、認められていることだと言えます。
また、osu!界に精通している3桁大会勢の識者にも聞いてみました。すると

上位勢はガンマ値上げてる人がほとんどだよ
とのことでしたので、この技はガンガン使っていきましょう。
ガンマ値の変え方
ではどうやってガンマ値を変えて画面を明るくするかですが、やり方を2つほどご紹介します。
ソフトウェアを使う
公開されているソフトウェアを使えば、簡単にガンマ値を変えることができます。これは入力側のガンマ値なので上げることによって画面が明るくなります。

こちらのリンクから飛んでダウンロードを行ってください。
ダウンロード出来たらset_gamma.exeを起動しましょう。最初は色ごとのガンマ値を設定する画面になっているので、「RGB別」からチェックを外してください。
あとはガンマ値を上げましょう。ガンマ値を上げると明るく、白っぽくなるので、そうなればOKです。
どのくらいガンマ値を上げるかですが、これはお好みで。早い譜面が苦手な人は多めに上げればいいんじゃないでしょうか。とりあえずは1.5くらいにしてプレイしてみてください。あとは色々と試しながら自分の好きなガンマ値を見つけましょう。
ディスプレイの設定で変える
ソフトウェアが使えない人なんていないとは思いますが、そういう人のためにもう一つ。皆さんが使ってるディスプレイ、下の方とかにボタンがついていませんか?そういうところからモニターの設定画面が開けます。その中からガンマ値の項目を頑張って探し出してください。これは出力側の設定なのでガンマ値は下げるだと思いますが、とにかく画面が明るく白っぽくなるようにしましょう。
基本的にディスプレイの設定はソフトより自由度が低いと思います。僕のやつも3段階しかありませんでした。設定できないディスプレイもあると思います。そういう人は頑張ってソフトウェアを使えるようにするか違う方法を調べてみましょう。グラフィックボードがある人はそこからも設定できるみたいです。
一歩先の世界へ
さあ、ガンマ値という武器を携えあなたはまた一歩先に進んでいくことができるでしょう。できる譜面が増えれば、楽しさも倍増しますよ。皆さんの更なる活躍を期待しています。
あ、ちなみにガンマ値を上げるというのはつまり低ARがより見えづらくなるということなので、そこは注意してください。
ガンマ値いじりも決して万能ではないということですね~。
それではこの辺で。
コメント